研究概要



◆前川研究室はHPCの分野の内、特に並列処理関連を好んだ研究分野を取り扱っています。


HPC(High Performance Computing)とは色々なコンピューティングシステムの高度な技術要素が 絡み合って構成される分野なので、 ケースバイケースでその言葉の持つ意味が多少食い違ってきます。 そこで、その内のほんの一例としてHPCを説明すると、以下のようなことが言えます(分り易い例ということで)。

→現在コンピュータ技術は大変な進歩を遂げ続けていますが、 技術という面でハードウェアとソフトウェアとを比較すると、 圧倒的にハードウェアの技術がリードしています。 幾らハードウェアの技術が進歩したとしても、それを扱うのは人間なので、ハードウェアとソフトウェアの技術的な溝が深ければ深いほど、ハードウェアの性能を引き出し辛くなります。すなわちHPCとはその溝を埋めてやり、十分にハードウェアの能力を引き出してあげることを指します。



並列処理とは簡単にいうと、マシン一台では限界がある処理に対し、何台かで処理を分担し高速化を図るというものです。 しかし物事はそう簡単に運ばず、一つの作業を分担することによって生じる問題が沢山発生します。この問題を克服し、よりハードウェアの性能を引き出してやる事が並列処理の研究テーマの一つであると言えます。



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